夢− プロローグ −

 …いつ頃からだろうか。ドラマの様に、以前みた夢に続く夢を見るようになったのは。
 いつ頃からだろうか。僕は城に向かって歩いていた。余りにリアルなその夢は、何十回と見ているうちに、朝起きても記憶に残るようになった。

…今回は、「夢」のお話です。
夢といっても、「夢多き少女」の、夢ではなく、夜寝るときに見る、あの「夢」です。
僕の特技(?)のひとつに、「夢コントロール」があります。僕は元来眠りが浅く、小さい頃から毎晩夢を見ていました。楽しい夢ばかりだと良いのですが、時々見る怖い夢に、うなされた夜も多くありました。

「怖い夢を見たくない」…最初は些細な動機でした。それから僕は努力して、自分の見る夢をある程度コントロールできるようになったのです。今では、過去に見た夢ならば、REPLAYがほぼ確実に出来るようになりました。

これからお見せするお話は、僕が小さい頃から(12才位〜)「続き夢」としてみているお話です。「続き夢」とは、何度かにわたり前回見た夢の設定をそのまま引き継いで、前回の夢の続きを、まるでテレビドラマの連載のように続けてみる夢です。夢の記憶を、出来るだけ忠実に再現しようと思っています。

今回みなさんに読んでいただくのは、「城編」第1夜から第6夜途中まで。「夢コントロール」により、出来るだけ夢に忠実に再現しています。「城編」は、僕の続き夢の中でも傑作に近いもので、楽しんで読んで戴ければ、と思います。

では、「夢」(城編)のはじまりです。

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